「1つのことを10年続けられたら成功、20年続けられたら奇跡が起こせる」という説がある。

日本には、「中国人が日本の歌を歌い、日本人が中国の歌を歌う」という独自のスタイルで日中両国の民間交流と相互の文化理解を深めてきたコンクールがある。1998年から毎年1回開かれてきたこのイベントは22年間、SARSや台風、地震などの災難にも途切れることなく、今では毎年恒例の盛大な日中文化交流イベントに成長している。それが日中通信社が主催する「日中カラオケコンクール」だ。


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10月25日夜、「第22回日中カラオケコンクール」決勝大会が東京の練馬文化センターで大盛況のうちに閉幕した。

今年は日中両国の出場者150人が参加し、予選では4歳から79歳までと幅広い年齢層が集まった。日本国内は東京都周辺地域を始め、大阪、三重、広島、福島、岡山、鹿児島など日本全国から、中国は広西、北京、西安、ハルビンなどから出場者が駆けつけ、遠くはギリシャのアテネから参加した中国人出場者もあった。


決勝大会は大いに盛り上がった。日中カラオケコンクールの総合プロデューサーである胡文娟氏は、「厳正な予選を経て決勝大会に勝ち残ったのは34組(43人)で、彼らは美しい歌声で胸の思いを思う存分表現して、胸が熱くなるような感動を覚えさせた」と語っている。


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 日中カラオケコンクールの総合プロデューサー胡文娟


決戦の火蓋は日本のかわいらしい女性デュオ――関谷友美さんと新倉優弥さんが歌う「寄明月」で切られた。若々しくしなやかなダンスと観客の熱烈な声援で会場はたちまち盛り上がりを見せた。


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白い仮面を着けて登場した日本人出場者、岩沢萌さんが歌ったのは「丑八怪」だ。趣向を凝らしたスタイルに会場には笑い声が響いた。


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日本の広島清秀さんはネイティブのような中国語の歌唱だけでなく、間奏で中国の民族楽器、葫蘆絲の演奏も披露し、「日中のさらなる友好を願っています」とコメントして会場全員の気持ちを代弁した。


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「東京タワー」を歌った中国の許益章さんは、なんと東京タワーをステージに運び込み、苦労が忍ばれる演出に大きな拍手が巻き起こった。


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 第22回日中カラオケコンクール決勝大会受賞者



中国人チームの特別賞は「お月さん、今晩は」を歌った唐之驄さん。流ちょうで自然な日本語を駆使し、自在にビブラートを操ってロマンチックな雰囲気を醸し出した。


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プレゼンター:連華商事株式会社 代表取締役 綾川 陽子


中上佳美さんは非常に難易度の高い「天路」を情熱的に歌ってストレートに魂を揺さぶった。その実力と自裁に高音を操るテクニックで日本人チームの歌唱賞を獲得した。


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プレゼンター:外務省アジア大洋洲局中国モンゴル第1課主査 米田・麻衣

 


ハルビンから来た安鴻春さんは日本ではよく知られている「酒よ」で中国人チームの優秀賞を獲得。無情感を漂わせる声で観客を忘れ難い時代へと連れ戻してくれた。


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 プレゼンター:中華人民共和国駐日本大使館 公使参事官 石永菁


日本人チームの審査委員賞を獲得したのは、李玉剛の京劇バージョン「梨花頌」を歌った石川啓子さん。中国の風格が濃厚に漂うたくみな節回しとつややかな声で聴く者の胸を熱くした。


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 プレゼンター:Ristorante da Nino 代表取締役 郭鲁萍


日本人チームの優秀賞を受賞した五十嵐公嘉さんは黒い革の衣装で登場し、ロックスタイルで中国の流行歌「我們不一様」を熱唱。テンションの高さと豊かな表現力でサビの部分では観客席からも自然と「我們不一様」の歌声が上がり、大きな影響力を見せつけた。


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 プレゼンター:威海吉信运输有限公司 副社长 殷明光


中国人チームの審査委員賞を獲得した王禹さんは上品なムードを漂わせつつ、金融詩人のように歌いながらステージに登場し、歌唱曲「夏の終わり」のタイトルのように爽やかな歌声を披露した。


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 プレゼンター:日中友好協会副会長   橋本逸男



石井遊太朗さんはこのコンクールに何度も出場し受賞回数も多い。今回は蕭敬騰(ジャム・シャオ)の「新不了情」で日本人チームの最優秀賞を獲得した。高らかに響く歌声は激しく荒々しい一面を持ちつつ深い悲哀の色も備え、魅力的な声で観客を魅了した。


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 プレゼンター:日中友好協会副会長   橋本逸男


中国人チームの最優秀賞は岡山から来た烏紅霞さんだ。その歌声は甘く深く、張りがある。
情感たっぷりに歌い上げて観客の琴線に触れ、忘れ難い1曲となった。


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プレゼンター:特別ゲスト   芹洋子


日本チームの演技賞を獲得した荒井満恵さんが歌ったのはテレサ・テンの「夜来香」だ。この可愛らしい「日本のおばちゃん」は白いチャイナドレスを身に着け、体の動きに合わせてタッセルを揺らしながら歌唱を披露し、ステージから発散する魅力で観客に深い印象を残した。



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 プレゼンター:日本泉州商会副会長 林俏阳


中国人チームの演技賞を獲得したのは8人のかわいいお友達だ。彼らは日本で育った華僑の2世で、中国語学校「華学園」を代表して出場した。2020東京オリンピックの応援ソング「パプリカ」を歌うかわいく、あどけない声と、軽快なダンスが印象的だった。ラストで自分たちで書いた横断幕を広げて「日中友好万歳!」と高らかに叫んだ瞬間に会場全体が沸き立った。


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 プレゼンター:ANAマーケテイング室マーケットコミュニケーション部 田村麻美


はるかギリシャのアテネから出場した中国人韻葉さんは、黒のスーツに顔を半分隠す礼装用の帽子で神秘的に登場。五輪真弓の「恋人よ」を歌い、魅力的な歌声と群を抜く歌唱テクニックで中国人チームの歌唱賞を受賞した。


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プレゼンター:医療法人社団ベル美容外科クリニック理事 渡邊伸一



男女のデュエットで登場した坂口涼さんと勝谷莉奈さんは「手心的薔薇」を情感たっぷりに披露。抜群のハーモニーは楽曲に描かれた深い愛情とぴったりマッチし、日本チームの特別賞を獲得した。


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 プレゼンター:中華人民共和国駐日本大使館文化部二等書記官 劉晟


決勝大会に進出したどの出場者も高い歌唱力を持っていた。北京から来た肖爽さんの見事な歌唱テクニック、華麗な歌声で情熱的に歌った鄭海平さん、落ち着いた低音で豊かな情感を歌い上げた西安の荘元玲さん、人を引きつける歌声で心に訴えかける上野太さんらの歌唱も観客に深い印象を残した。


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第22回日中カラオケコンクールの受賞者リスト


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当日は今回の特別ゲストである著名歌手芹洋子のすばらしいステージも用意されていた。日中両国民に広く知られている「四季の歌」、中国語で歌う「大海啊、故郷」など、春風が頬をかすめるような歌声は心を酔わせ、今も変わらず感動を呼ぶ。歌の間のトークでは中国語での挨拶も披露して観客と親しげに交流し、ラストは観客全員と一緒に「日中友好、万歳、万歳、万々歳!」と高らかに声を上げて、会場の空気を最高潮に盛り上げた。


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日中カラオケコンクール決勝大会の現場を訪れれば、「音楽に国境はない」という言葉を切実に体感できるだろう。

始めることも難しいが、続けていくことはもっと難しい。これまでの22年間、日中通信社が苦労をいとわず、コストを度外視してこのイベントを続けてきたのは、まさに日中両国の民間での音楽交流を促進するためだ。


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来年のコンクールのさらなる盛況を期待する!


第23回日中カラオケコンクールでの再会を!



第23回日中カラオケコンクール決勝大会レポート