中国、一人っ子政策緩和へ

 中国共産党中央委員会はこのほど発表した「全面的な改革深化に関する決定」で、一方が一人っ子である夫婦に子供2人を認める政策を実施し、長期的にバランスのとれた人口の発展を促進すると表明した。30年余りにわたって中国が実施し、中国の家庭モデルを定義付けてきた一人っ子政策の大きな転換と言える。これまでの政策では、一部農村や、夫婦双方が一人っ子だった場合にのみ2人目を、また少数民族にはそれ以上の出産を認めていた。一人っ子政策によって中国では数億人の人口が抑制できたが、同時に人口の高齢化に拍車をかけることにもつながった。国連の予測によると、中国の労働人口(15~64歳)は著しく低下しており、2010年から2030年までに6700万人減少するという。今回の一人っ子政策の緩和により、年間出生数が100~200万人増加するとみられているが、たとえ政策が緩和されても、育児費用が大幅に嵩むという理由から、子供一人という選択をする都市部の夫婦は多いかもしれない。